精密触覚機能検査研修協議会

会長挨拶

理事長 今村佳樹

ご挨拶

新たな医療技術として2018年4月に「精密触覚機能検査」が歯科保険点数表に収載されました。口腔領域の感覚障害に苛まれる患者さんは、感覚障害に対する診断を得て適切な治療を受ける必要がありますが、本医療技術は、歯科医師が口腔領域の感覚障害に対する客観的な診断を下すために不可欠な検査になります。本医療技術は、日本口腔顔面痛学会が中心となり、日本口腔外科学会、日本口腔診断学会、日本歯科麻酔学会、日本歯科薬物療法学会、口腔顔面神経機能学会を加えた6団体で共同提案したものが採用されたものです。当医療技術を提供するためには、指定の精密触覚機能検査研修を修了した歯科医師(保険医)が、厚生労働省から認可を受けた保険医療機関で実施する必要があります。当精密触覚機能検査研修協議会は、当該医療技術に関する保険医療の均てん化を図る目的で、2018年4月に前述の6学会によって設立され、2023年4月からは、日本口腔検査学会が加わり、計7団体で構成され、この精密触覚機能検査研修会の開催を企画・管轄を行なっております。精密触覚機能検査研修事業は、2018年の事業開始から間もなく発生した、新型コロナウイルスのパンデミックにより大きな制約を受けることになりましたが、2023年度からは制限も少なくなり、従前の対面での研修会を開催しています。2024年度からは北海道から九州まで全国で15回以上の研修会の開催を予定しています。当研修は、歯科医師(保険医)であればどなたでも受講可能であり、受講後に交付される修了証を添えて、勤務する保険医療機関から厚生労働省に施設申請することで、診療報酬を請求することが可能となります。保険医療機関は、開設形態(病院歯科、歯科医院等)や勤務する歯科医師の数にも制限はありませんので、全国の患者さんが等しく当該保険医療を享受できるように、一人でも多くの歯科医師に当研修を受講していただけますことをお願いいたします。


令和6年5月10日

精密触覚機能検査研修協議会
会長 今村佳樹